ロシアの反政府デモ

「ペテン師と泥棒の党」与党批判 ロシア全土で再び反政権デモ産経新聞 2011年12月24日)


ロシア全土で24日、下院選での不正疑惑を批判する反政権デモが行われた。モスクワのラジオ局「エホ・モスクブイ」によると、首都モスクワのデモには約4万人が参加したとの情報もある。政権に対する国民の不満が依然として大きいことを示した。

モスクワのデモ会場サハロフ大通りには、公正な選挙を求める反政権派のシンボルカラーとなった白いリボンを付けた人々が詰めかけた。人気作家のアクーニン氏が「プーチン氏はやめる(べき)か?」と問いかけると、参加者からは「ダー(イエス)」の叫び声が響いた。

下院選の不正疑惑が来年3月の大統領選に立候補したプーチン首相に対する反感へと飛び火しつつあることを示した形だ。

首相の側近の一人とされるクドリン前副首相兼財務相も会場に姿を見せ、中央選管委員長の辞任を求め、下院の前倒し選挙を行うべきだと述べた。

モスクワのデモでは著名なジャーナリストやロックシンガーらも演説する見通しで、反政権のうねりは政界を超えて波及している。与党「統一ロシア」を「ペテン師と泥棒の党」と名付け、インターネットを通じて反政権機運に火を付けたブロガー、ナバリヌイ氏もメッセージを送る見通しだ。同氏は12月上旬に身柄を拘束され、釈放されたばかり。

デモはプーチン前政権発足以来、最大規模となった今月10日のデモに続くもので、「エホ」によると極東ウラジオストクハバロフスクなどでも実施され、拘束された者も出た。

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