泉佐野市の自治体名ネーミングライツ

市の名前、売ります…破綻寸前の泉佐野、反発も(読売新聞 2012年3月21日)


財政破綻一歩手前の大阪府泉佐野市は、新たな歳入確保策として、企業から広告料をもらう代わりに市の名称を企業名や商品名に変更する自治体名の命名権ネーミングライツ)売却に乗り出すことを決めた。

契約期間は1〜5年で、国内外の企業を対象に6月から11月末まで募集、広告額は企業から提案してもらう。名称変更は市議会過半数の賛成で可能だが、市民からの反発も予想される。

自治体名の命名権が売却されるケースは総務省でも「聞いたことがない」(市町村体制整備課)という。

計画では、市の名称のほか、香川県の「うどん県」のような愛称の命名権も売却。また、市役所庁舎や、市道の通称も売却対象とし、市職員が着用する制服などへの企業広告も募る。企業の誘致による、雇用創出や税収アップも期待している。

前代未聞の市名売却…豊田に天理、変更は過去も(読売新聞 2012年3月21日)


自治体の名称が変更されたケースは過去にあるが、名称売却は前代未聞だ。

トヨタ自動車が本社を置き、「企業城下町」として知られる愛知県豊田市は以前、挙母(ころも)市だったが、市商工会議所が1958年に「車のまち」を全国にアピールしたいとして名称変更の請願書を市へ提出。市の担当者によると、「当時は市を二分するほどの議論になった」というが、最終的には市議会の議決を経て、翌年に現在の名称になった。

奈良県天理市は、1954年、天理教が普及していた丹波市(たんばいち)町など3町3村が合併して誕生。天理教側は市の名称を「山辺(やまのべ)市」と提案したが、宗教都市として知名度を上げるため、あえて市名に「天理」の名を付けることになったという。

面白い発想だとは思うが、自治体の名称がコロコロ変わっちゃ困る。
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