内閣不信任決議の造反

内閣不信任決議案:民主党内「80議員造反」難しく 依然、見通し立たず毎日新聞 2011年5月27日)


菅直人首相の主要国首脳会議(サミット)帰国後をみすえ、内閣不信任決議案をめぐる与野党の駆け引きが活発化している。だが、自民党は提出時期を巡って迷走し、民主党内の非主流派も腰が定まらない。可決には民主党から約80人が造反する必要があるなどハードルは高く、見通しはつかないままだ。【野口武則、朝日弘行】

民主党岡田克也幹事長は26日、鳩山由紀夫前首相の議員会館の事務所を訪問し「政権交代したのだからここは踏ん張らなければいけない」と述べ、不信任案への同調者が広がらないよう協力を求めた。鳩山氏は「何か言うとすぐに菅降ろしと書かれるが、党を割るようなことをしてはいけない」と釈明した。

鳩山グループの中堅衆院議員が「菅首相を代えるため不信任案に賛成する」と話すなど党内に不満は渦巻いているが、可決は容易ではない。

衆院は欠員が1で議長は投票しないため、投票総数は478人で過半数は240人。与党と与党系無所属議員は313人で、可決に必要な造反は計算上は75人だ。しかし社民党(6人)は不信任案に反対する方針なので81人の造反が必要になる。与党系無所属のうち、小沢系の石川知裕氏や河村たかし名古屋市長に近い佐藤夕子氏は不信任案に賛成する可能性があるが、それでも79人が必要。小沢系は不信任案への賛成を前提にした署名集めをしているが、輿石東参院議員会長は26日の記者会見で「本当に動いているのか」と語るように動きは鈍い。

欠席者を増やしハードルを下げる方策もあるが、20人欠席してもなお約70人の造反が必要だ。岡田幹事長は26日の会見で「不信任案に賛成するなら当然処分する。(欠席も)同じことだ」と強調した。

民主、自民、公明の3党は26日、衆院東日本大震災復興特別委員会の理事懇談会で、31日に首相出席で集中審議を行い、同日に復興基本法案の修正協議を開始することで合意した。修正協議中は野党側も不信任案を提出するのは難しいとみられ、提出時期も不透明だ。

うーん。総選挙で与党が圧勝して衆議院で圧倒的多数を占めると、内閣不信任を可決しづらくなるんだよな。

この際、民主党国会議員3分の1以上で民主党両院議員総会を開いて、過半数の決議によって党則変更や代表解任という手順を踏んで、菅直人から民主党代表の権限を剥奪するのがいいと思うのだが。

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