輿石東民主党幹事長

挙党態勢へ異例の起用=輿石幹事長、小沢系は歓迎時事通信 2011年8月30日)


野田佳彦新首相が民主党執行部人事の要となる幹事長に輿石東参院議員会長を起用したのは「参院対策と党内融和のため」(野田氏周辺)だ。参院議員の幹事長起用は極めて異例だが、参院で野党が多数を握るねじれ国会の下、挙党態勢を構築するためには、参院民主党を取りまとめ、小沢一郎元代表に近い輿石氏を要職に据えることが最適と判断した。

「あなたしかいない」。野田氏は30日昼、国会内に輿石氏を訪ねて幹事長就任を強く要請したが、輿石氏は「少し考えさせてほしい」と回答を留保した。同日夕には党本部で再会談し、ようやく受諾した。

党のカネと人事の権限を握る幹事長に、小沢氏に近い輿石氏を起用することは、野田氏周辺にも反対論があった。しかし、野田氏は輿石幹事長案を「ずっと前から考えていた」(周辺)という。菅政権の「脱小沢」路線を踏襲して小沢氏と対立するよりは、「反小沢」と「親小沢」で対立した党内を一つにまとめることがまずは最優先だったからだ。

小沢氏にとって、輿石幹事長は申し分ない人事だろう。輿石氏が小沢氏の党員資格停止処分の解除に前向きなことから、小沢氏周辺では、輿石氏の起用に「最高の人事だ」「これなら融和的になる」などと歓迎する声が相次いだ。鳩山由紀夫前首相も「ノーサイドで党内融和のシンボルだ」と記者団に喜びを語った。 

もっとも、挙党態勢を名目に直ちに小沢氏の処分解除に踏み切るのは、小沢氏に距離を置く反小沢氏系の議員や世論の反発が必至。輿石氏は「時機を見て党内議論される」と述べたが、当面は党内動向を見ながら慎重に対応するとみられる。

すっげー人事だな。昔は首相よりも幹事長のほうが権限をふるいやすいなんていわれたこともあるけど、民主党衆議院側のトップと参議院側のトップの双方を務めることになるんだからな。憲法で衆参両院議員を兼任することは禁止されているけど、仙谷由人官房長官法務大臣を兼任、民主党代表代行と官房副長官を兼任)以上に怖い人事かもしれないな。

輿石東民主党参院会長が民主党幹事長に就任するとのことだけど、ちょっと気になることが・・・。

民主党衆議院会派代表って通常は民主党幹事長がなるものだけど、幹事長とはいっても参議院議員の輿石氏は当然なれないから、誰がなるのだろう? 民主党代表代行の仙谷由人民主党政調会長前原誠司あたりでしょうかね?
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