国民新党分裂状態
国民新党分裂 亀井氏「連立離脱」自見氏ら閣内残留も（産経新聞 2012年3月30日）
国民新党の亀井静香代表は２９日夜、公邸で野田佳彦首相と会談し、消費税増税関連法案の閣議決定反対を理由に連立政権からの離脱方針を伝えた。首相が再考を求めたため、同党の自見庄三郎郵政改革担当相、松下忠洋復興副大臣、森田高総務政務官の３人を無所属として政権に残留させる提案も行った。だが、自見氏ら６人は国民新党として政権内にとどまることで一致。同党は事実上分裂した。 首相は３０日朝、亀井氏と再会談するが、同日に法案を閣議決定する方針だ。自見氏は２９日夜、記者団に閣議決定に「署名する」と明言した。首相は３０日夕に記者会見し、国民に消費税増税への理解を求める。 亀井氏は会談で「国民との消費税増税をしないとの約束を破るわけにはいかない。連立を解消させてもらう」と伝えた。亀井氏によると、首相は「連立を引き続きお願いしたい」と慰留した。約２時間の会談を終えた亀井氏は自見氏らに会談内容を報告した。党内には離脱慎重論が強く、亀井氏に同調したのは亀井亜紀子政調会長だけだった。 一方、民主党の小沢一郎元代表に近い複数の政務三役は２９日、小沢氏の指示で辞表を取りまとめた。小沢氏は同日のグループ会合で「閣議決定は筋道が通らない。自分の信念に従ってがんばってほしい」と呼び掛けた。これに対し、輿石東幹事長は２９日の記者会見で、消費税増税法案には「党議拘束がかかる」と明言し、採決で反対・棄権した議員は処分を検討する考えを表明した。 |
