AIJ事件の証人喚問

流用額は「140億円前後」 浅川社長証人喚問、自転車操業事実上認める産経新聞 2012年4月13日)


AIJ投資顧問(東京都中央区)による年金資産消失問題で、同社の浅川和彦社長(59)の証人喚問が13日午前、衆院財務金融委員会で始まった。顧客の年金基金の解約に応じるため、ほかの基金から集めた資金を「流用」していたことについて、浅川社長は「総額は140億円前後」と述べ、自転車操業をしていたことを事実上認めた。

捜査当局側は「流用」が詐欺にあたる可能性が高いとみており、これを裏付ける発言として注目を集めそうだ。

AIJは顧客から集めた約1458億円のうち、約149億円を解約者への支払いや未公開株の購入などにあてていたとされていた。「140億円前後」という数字は2ルートある流用のうちの1ルート分に関するもので、流用総額は増えるとみられる。

証人喚問は偽証すれば刑事罰に問われる。浅川社長は顧客に虚偽の報告をしたことについては「事実です」と改めて認め、アイティーエム証券に数字は虚偽と伝えていたかどうかについては、「全く伝えていない」と述べた。また、これまでと同様、「客をだまして利益を取る目的でやったわけではない」と詐欺の犯意については否定した。

午前中は浅川社長に対する尋問。午後にはAIJの営業を担当していたアイティーエム証券の西村秀昭社長(56)▽年金基金との仲介役をしていた旧厚生省OBの石山勲氏(75)の尋問が行われる。

同社の経理担当取締役、高橋成子氏(52)は「体調不良」として出頭せず、鬱(うつ)病で入院1カ月が必要とする医師の診断書が出された。

証人喚問は正当な理由なしに出頭の拒否はできず罰則もあるため、同委では診断書の内容などを精査するとしている。

欠席した高橋成子に対しては出張尋問という形の証人喚問とかはできないのかねえ?
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