衆参ダブル選挙はありやなしや

青山繁晴 ザ・ボイス そこまで言うか!(AMラジオ 1242 ニッポン放送 平成28年5月26日)


飯田浩司:ゆういちさん、自営業、木更津の方です、49歳。昨日に続いて今日も読売新聞が「衆参同日選、ダブル選挙見送りへ」と報じておりますが、これはどのくらい根拠がある話なのでしょうか、もう確定なのでしょうか、という質問です。

青山繁晴:読売新聞の朝刊にですね、今日じゃないですけど、昨日の朝刊に出た記事のうちの一行はウソです。それは「安倍総理自民党幹部にダブル選挙は見送りだとを伝えた」とあるんですが、伝えてません。安倍さんはサミットやりながら、まだ考えています。すごい簡単に経過を言うと、去年の11月の段階で既に安倍総理は、消費増税見送りと総理の公約違反になるのでダブル選挙をやらざるをえないという選択肢を出しました。実は今年のまもなくの6月1日に衆議院を解散して、7月10日に衆参ダブル選挙というのをいったん決めてました。でも、4月14日に熊本地震があり、さらに沖縄の事件があり、それで見送りになってたのが、世論調査――非公開の世論調査をやってみると、内閣支持率がビックリするぐらいあがって、不支持率がどんどん下がって、オバマさんの広島訪問とかサミットやるから盛り上がった状態になったので、もう一回やりたいという声が出てきて。で、安倍さんは誰にも全く言質を与えてないです。菅官房長官がダブル選挙は反対なんですけど、菅さんとの間でも総理は何も言っていない。自民党幹部――口の軽い自民党幹部、記者懇談やっている自民党幹部にんなもの伝えません。だから、6月1日に、今国会が終わった時にですね、国会を受けての総理会見をやりますが、その時に消費増税の見送りを多分発表する予定です。その日に解散するかどうかで全てがわかるわけで。5月31日の夜中ぐらいまで考えると思いますよ、安倍さんは。ただ、確率でいうと8:2で見送りです。そこは読売が間違いじゃないけど、自民党幹部に伝えたというのはウソです。

さて、衆参ダブル選挙はありやなしや。