枝野幸男行政刷新担当大臣

枝野幸男が行政刷新担当大臣に起用されました。

普通、政権に批判的な人物を首相が起用する場合は、首相が距離を置く場合か批判的な人間を政権に取り込んで政権批判を封じる場合の二通りの意図があります。昨今の報道を見る限りでは、鳩山由紀夫首相が小沢一郎幹事長と距離を置こうという意図が有力とされてますね。

鳩山内閣の数少ない実績は2009年11月の事業仕分けでしたからね。谷川秀善自民党参院幹事長も感心したそうだが、民主党のような事業仕分け族議員のドロドロした所を有権者に見せることになるからできなかっただろうね(自民党も党政調会でクローズドな事業仕分けはやっていたんだけどね)。もっとも、民主党にも自民党族議員のように利権と結びついていない政治家はいないわけではないが、自民党と比較すると少ないことは大きかっただろう。

参院選前にまたメディアの注目を集めるために、事業仕分けが行われる可能性はあります。ある意味で、天下り法人改革は民主党政権浮揚の目玉にもなりうるものです。天下り法人改革を担当大臣は花形ポストになりやすいのであれば、長妻昭厚労大臣も行政刷新相をやりたかっただろうし、前任の仙谷由人国家戦略担当大臣も行政刷新相を続けたかったかもしれない。

ただ、第二弾の事業仕分けをやるにしても、どこまでできるのでしょうか? 2009年11月の第一弾が財務省のお膳立てという側面があり、政治家がどこまで仕分け対象を提示できるかという問題、第一弾よりもインパクトが薄くなる問題もありますね。また、仙谷国家戦略担当相は公務員改革も担当するので、広い意味での行政改革というのは枝野大臣と対立する場面が出てくるかもしれません。
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