鈴木宗男衆院議員の逮捕容疑で衆院議運委・秘密会の主なやりとり
(朝日新聞 2002年6月19日)
秘密会の形で開かれた18日の衆院議院運営委員会では、鈴木宗男衆院議員の逮捕容疑をめぐって、逮捕許諾や時期の是非などについて、与野党から法務省への質問が集中した。主なやりとりは次の通り。
- 自民 お祝いとわいろの判別の根拠は。
- 古田佑紀法務省刑事局長 あっせん行為の対価としてのわいろと、お祝いという政治献金、両方の授受ということはありうる。
- 民主 500万円をわいろと認定しているが、最近の事例では、参院議長の秘書が6千万、元自民幹事長が約1億だ。500万で逮捕許諾というのはいかがか。
- 刑事局長 (過去に)大阪タクシー汚職事件では100万円でやっている。
- 民主 鈴木氏は任意の事情聴取に応じている。在宅捜査で間に合わなかったのか。
- 刑事局長 鈴木氏側から(贈賄側に)「時効だからうそをついていい。協力しなくていい」との働きかけがあった。捜査に非協力的だった。
- 公明 500万円について、本人は否定し400万円だと言っている。授受の場所は議員会館か、副長官室か。
- 刑事局長 裏付け捜査をしている。場所についても裏付け捜査中で今は詳しく言えない。
- 公明 やまりん側の供述では、検察側の脅迫的な取り調べがある。
- 刑事局長 脅迫はなく説得していただけ。
- 自由 89年の問題をなぜ今やるのか。なぜ会期末にやるのか。
- 刑事局長 秘書の捜査過程で明らかになった。時期については捜査を積み重ねた結果だ。
- 自由 これは別件逮捕か。
- 刑事局長 別件ではない。
- 共産 官房副長官の職務権限は。今回の件は権限内のことでは。
- 刑事局長 長官が不在のとき、職務を代行する立場にある。
- 社民 鈴木氏本人と贈賄側が否定しても物証はあるのか。
- 刑事局長 贈賄側全員の供述書まで一致していない。
- 保守 不逮捕特権を排除するには、十分な構成要件が必要だ。一つのショーではないか。
- 刑事局長 公正、厳正にやっている。この件も例外ではない。
|
秘密会って情報を漏らさないようにするのが決まりのはずだけど、
朝日新聞記者の取材能力って凄いね〜。
鈴木宗男衆議院外務委員長起用問題を見るにはここをクリック