民主党のグループ(派閥)事情

「掛け持ち」OK ゆる〜い民主 代表選の「票」読めない!産経新聞 2010年8月20日記事)


多くの議員が複数のグループを掛け持ちし、「本籍・◯◯グループ、現住所・××グループ」と表現される議員がいるだけでなく、党内ほぼすべてのグループに籍を置く“猛者”もいる。当然、各グループの所属議員を合計すると、衆参両院の民主党議員数を超えてしまう。

自民党のように毎週木曜に例会を開く慣習はなく、名簿さえ作成していないグループもある。当選1回の議員144人のうち約30人は「所属不明」だ。

こうした各グループの流動性が、代表選時には不確定要素につながる。

菅氏と前原誠司氏(現国土交通相)の一騎打ちとなった平成17年の代表選。「国のかたち研究会」という自前のグループを持つ菅氏が、他のグループとの連携にも成功し、終始、選挙戦を優位に進めているかに見えたが、結果は2票差で前原氏が勝利した。各グループに所属しながらも、それにしばられない「浮動票」が前原氏に大量に流れたと分析された。

あれから5年。政権党となった民主党だが、本質は変わらない。

このような民主党の党内事情は長所でもあり、短所にもなると思う。 人気ブログランキングへ 鈴木宗男衆議院外務委員長起用問題を見るにはここをクリック