史上最大の個人情報流出事件

ソニー、侵入発覚から発表まで1週間の「なぜ」 伝説のハッカー関与?産経新聞 2011年4月28日)


米国ソニーは26日(日本時間27日未明)、テレビゲーム機プレイステーション(PS)3」用のネットワークサービスのシステムに、不正侵入があり、日米はじめ全世界で最大7700万人のFBI)も捜査に乗り出す構えだ。一方、不正侵入が分かってから発表まで1週間もかかったことでソニーの対応への非難が高まっている。米上院議員ソニーの対応を質す書簡を出した。多額の損害賠償請求に加え、トヨタ自動車がクレーム対応で批判を浴びたような政治問題へと発展する可能性さえある。

不正侵入されたのは、プレステ用のゲームソフトのダウンロードや対戦ゲームができる「プレイステーション・ネットワーク」と動画配信サービスの「キュリオシティ」。4月17〜19日に何者かが侵入し、ユーザーの姓名や住所、メールアドレス、クレジットカード情報も流出した可能性があるとして、注意を呼びかけている。

20日頃からサービスが利用できなくなり、ネット上で、ハッカー攻撃を受けているらしいと話題になっていた。しかし、ソニーがユーザーにメールで連絡するなど情報流出を発表したのは1週間以上たった27日だ。日本の900万人を含め、7700万人超とされるユーザーは世界約60カ国に及んでおり、ソニーには各国のユーザーから苦情・問い合わせが相次いでいる。

さらに米連邦議会民主党上院議員のリチャード・ブルメンソール議員(65)は26日、ソニー側に書簡を出し、「ユーザーが身を守るための重要な情報を与えなかった」と批判し、ユーザーが十分な補償を得られるよう求めた。

早くからハッカー攻撃の可能性が取り沙汰PS3の改造問題をめぐり裁判で争っていたためだ。ホッツ氏は17歳だった2007年、米アップル社のiPhoneの発売直後にSIMロックを解除し、一躍有名になった。2009年にはPS3で独自のゲームなどを使えるよう改造する方法を開発、ネットで公開したため、ソニー著作権侵害で訴えていた。ソニーは4月12日にホッツ氏と和解したと発表したが、同氏は和解後もソニー側の姿勢に不満を持っていたとされる。

米紙ウォールストリート・ジャーナルがホッツ氏にメールで今回の事件への関与を尋ねたものの回答はなかったという。ただ、同氏を支持するハッカー集団「アノニマス」は「今回は、やっていない」としながら、メンバーの一部がハッキングを行った可能性を否定しなかった。

ユーザーの不安はつのるばかりだ。これまでゲームソフト十数本をPSネットから購入したという男性(30)は「(個人情報を)ネット上で悪用されるのが怖い。しばらく使う気持ちは起きない」と話しており、かりにハッカーが特定されたとしても、ソニーが失った信頼を取り戻すのは容易ではない。

うわっ、これはひどい。警視庁テロ情報流出事件よりもひどい(覚えている人いるかな?)。史上最悪の個人情報流出事件になりそうだ。
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