比例当選議員の離党(大江×・与謝野○・横粂×)

“ご都合”民主、与謝野はいいの? 離党横粂に辞職要求(ZAKZAK 2011年5月25日)


民主党神奈川県連が、離党の意向を表明した横粂勝仁衆院議員(29)に対し、「比例復活なのだから議員辞職すべきだ」と勧告する方向に傾いている。だが、ちょっと待った。同じように自民党比例で当選した与謝野馨氏(72)は、民主党代表でもある菅直人首相によって閣僚に起用されている。矛盾していないか。

民主党県連は23日、横浜市内で常任幹事会を開き、横粂氏への対応を協議。その後、県連の水戸将史幹事長は「もし本当に離党するなら、議員辞職を勧告する文書を送付するなど、毅然とした強い姿勢で臨む必要がある」と発言した。

横粂氏は2009年の衆院選に神奈川11区から民主党公認で出馬。自民党小泉進次郎衆院議員に敗れたが、比例で復活当選した。「民主党に投票した人のおかげで当選したのだから、離党するなら議員辞職すべき」というのが県連の主張だ。

だが、同じ“経歴”の与謝野氏は、閣僚にまでのし上がった。09年の衆院選で東京1区から自民党公認で出馬し、民主党海江田万里経済産業相に敗れ、比例で復活当選。その後、自民党を離党して「たちあがれ日本」を結成したが、またもや離党して経済財政相に就いた。むしろ“変節”のステップ数では与謝野氏のほうが上回っているのだ。

菅首相はかつて、参院比例で民主党から当選し、その後離党した大江康弘参院議員に国会で議員辞職を迫った。しかし、与謝野氏の登用については「社会保障財政再建に詳しい」と正当性を主張し続けている。

今後も“ご都合主義”のツケが、さまざまなところで露呈しそうだ。

民主党は離党について大江康弘は駄目だが、与謝野馨はOKで、横粂勝仁は駄目・・・典型的なダブルスタンダードですなあ。もっとも、これは自民党大江康弘自民党会派にして与謝野批判もダブルスタンダードなんだがなあ(もっとも大江は閣僚になってませんが)。というか、こういう自民党ダブルスタンダードを止めるために、自民党から民主党への政権交代になったんじゃないの? といいたいところだが、もうそれもむなしくなってますね。

民主党はかつて自分たちが偽証罪で告発して一二審有罪になっている刑事被告人の鈴木宗男衆議院外務委員長に起用した時点で、民主党ダブルスタンダードをしないことを期待すること自体が間違っているのだ。
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