自民党の党内人事

自民党も党役員人事 9月下旬に先送り 大島副総裁の進退が焦点 逢沢国対委員長の処遇も産経新聞 2011年9月4日)


野田佳彦内閣の発足を受け、自民党谷垣禎一総裁は4日、党役員人事の調整に入った。谷垣氏を除く役員は8日に任期が切れるが、新政権の外交日程や臨時国会での野田首相所信表明演説など見定めるため最終決定は9月下旬に先送りされる見通し。大島理森副総裁の退任が焦点となるほか、逢沢一郎国対委員長も交代する公算が大きい。政権奪還に向けてどう態勢を強化するか。人選に失敗すれば、来年9月の総裁選を視野に「谷垣降ろし」が加速しかねない。(田中靖人)

執行部人事の焦点となるのは大島氏の処遇だ。大島氏は仙谷由人官房副長官とともに「菅降ろし→大連立」のシナリオを画策したが、実現性は薄まっており、周囲に辞意を漏らしているという。大島氏周辺は「役職を外れたほうが隠密交渉をしやすいと判断しているのだろう」とみる。

ただ、党務だけでなく国対畑でも与野党に数多くのパイプを持つ大島氏が退任すれば、谷垣氏の求心力の低下は避けられない。大島氏のような「寝業師」が党内に少なくなっていることも谷垣氏の悩みの種となっている。

野田政権発足により、逢沢国対委員長の交代も既定路線化しつつある。国対委員長は与党追及の前線指揮官だが、逢沢氏は首相と同じく松下政経塾1期生であり、首相発言を「非常に好感が持てる」と述べるなど首相に親近感を持つ。このまま続投させれば「大連立へのラブコール」と受け取られかねないとの声があるからだ。

後任には国対委員長経験者の川崎二郎厚労相二階俊博経済産業相、林幹雄党選対局長代理らの名が取り沙汰されるが、「帯に短したすきに長し」。逢沢氏の前任者である川崎氏は谷垣氏の腹心だが、筋読みの悪さには定評がある。二階、林両氏は谷垣氏への忠誠度に疑問符がつく。

幹事長人事も難しい課題となる。石原伸晃幹事長は根回しを欠かさないため、派閥領袖(りょうしゅう)級の覚えはめでたいが、党改革を訴える中堅・若手の不満は根強い。民主党幹事長に「海千山千」の輿石東参院議員会長が就任したことを受け、自民党も幹事長などを経験した老獪(ろうかい)なベテランを起用すべきだとの声もあるが、石原氏は就任後、衆院補選や地方選などで連戦連勝を続けており、交代させるにはよほどの大義が必要となる。

石破茂政調会長は続投すれば3期目となり、本人も退任の公算が大きいと踏む。ただ、民主党政調会長に石破氏と親しい前原誠司元外相が就任したこともあり、続投させるべきだとの声もある。

誰を代えようと波風は避けられない。参院民主党も役員人事をめぐる調整が難航しているだけに今回の執行部人事が谷垣氏の命運を決めることになりそうだ。

自民党の党人事はこのままでいいと思うけどな〜。
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