選挙運動できない国政政党党首その2

公民権停止中、動けぬ宗男代表 出陣式でもあいさつなし

2012年12月5日9時20分


新党大地はトップ不在のまま、衆院選に臨んでいる。代表の鈴木宗男氏は2010年9月、受託収賄罪などで有罪が確定。5年間の公民権停止となり、選挙運動はできないからだ。

 鈴木氏は4日朝、札幌市内の選挙事務所内であった候補者の出陣式に出席。だが、あいさつはせず、事務所前での第一声にも立ち会わなかった。記者団には「代表の私が表に出られず申し訳ない」と語った。

 公職選挙法には公民権停止中の禁止行為について細かい規定はない。鈴木氏側は選挙前から総務省や警察に相談。テレビ出演やマスコミの取材は受けるが、街頭演説は投票の呼びかけと受け取られる懸念があるため、見送ることにした。

 鈴木氏は4日午後、東京都内の書店であった自著のサイン会に出席。公民権停止中であることを説明し「マイクを持ててうれしいです」と語った。
そもそも、賄賂罪等で実刑判決が確定して公民権が停止されている人間が国政政党の党首となって、政党交付金を受け取れること自体おかしいだろ。