選挙のシステムその2(惜敗率と比例名簿優遇)

他にも衆院選の重複立候補も問題。重複立候補は小選挙区で戦う有力候補の救済措置という側面があるという言い分は一つおくとして、比例順位について重複候補を同一順位が義務付けておらず、政党の任意で他の重複候補よりも比例上位に搭載できる重複候補があるってどういうこと? 現行の惜敗率での比例順位決定は有権者が比例名簿に部分的に参加できる仕組みだけど、比例上位に搭載できる重複候補は有権者から見ればすごく不満である。

なお、1996年衆院選鈴木宗男は北海道の選挙区で惨敗したが、自民党における比例復活において、比例北海道の巨大政党の自民党単独1位だったから、惜敗率が他の自民党重複候補よりどんなに悪かろうが、惜敗率が関係なく復活当選できた。忠誠を尽くしてきた野中広務自民党幹事長代理のおかげかな?

比例順位比例名簿候補者惜敗率当落
1位1位鈴木宗男66.5%当選
2位2位吉川貴盛86.2%当選
3位2位佐藤孝行85.6%当選
4位2位渡辺省一72.3%落選
これでは同じ北海道ブロックの3人当選した自民党の比例名簿でも北海道13区立候補の鈴木宗男惜敗率66.5%で、北海道11区立候補の渡辺省一の惜敗率72.3%を下回っているのに、鈴木宗男は比例北海道単独1位で優遇されたから、惜敗率66.5%の鈴木宗男が当選して惜敗率72.3%の渡辺省一が落選するという事態になっている。
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