文化財ナショナリズムの運動

日韓併合100年を機に行われた首相談話がありました。

まあ、中身は色々議論があるでしょう。私がここで取り上げたいのは朝鮮王朝儀軌についで元々所有していた韓国に渡すことですね。

文化財ナショナリズムの一つだと思いますが。確かに、帝国主義の時代に、列強諸国が植民地支配した国々から「買った」とされる文化財の多くは、現在の基準に照らすと文化財保護の観点や宗教的理由から国外持ち出しが到底許可されない手法と判断されても仕方がないものも多いんですよね。

ただ…。個人的に言わせると、元々存在した国に返したとしても、政情不安のある国で博物館で存続できるのかとか政情不安や治安悪化によって消失や略奪されないかという問題があるのではないでしょうか(韓国はある程度、文化財管理の水準は満たしていると思います。念のため)。別に先進国の帝国主義をそのまま認めるわけじゃないけど、政情が安定している先進国が管理していることで散逸が防ぐことができたという側面は否定できないわけですし、それはこれからもあると思います。
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