菅首相が代表選挙で再任される理由について

代表選挙が注目されていますが、どうも政策論よりも政局ばかりに目に付きますね。

「菅続投」か「菅おろし」か、「小沢」か「反小沢」かとか色々ありますが、産経新聞で面白い記事を見つけました。

【一筆多論】五嶋清 首相支持理由にあきれた産経新聞 2010年8月23日)


民主党参院選大敗の一因を作った菅直人首相を続投させるのかどうか。民主党議員や党員らは9月に実施される党代表選で重大な判断を迫られている。党内は徐々に続投支持派と反対派に色分けされつつあるが、これまでの議論を聞いてみると、どうやら菅首相は反対派だけでなく、支持派からも大した評価を得ていないようにみえる。

菅首相を支持する理由として、よく聞こえてくるのが、「一国の首相をころころ代えるのはよくない」という声だ。

たとえば、岡田克也外相は7月29日のTBS番組収録で、「まだ1カ月の政権を代えることがどういう意味を持つか考えた方がいい」「(首相が短期間で代われば)日本の存在感が小さくなりかねない」と述べた。また、野田佳彦財務相も同30日の記者会見で、「トップがころころ代わることは不安定につながる」と発言している。

これらは一般論としては正しい。たしかに、主要国首脳会議(サミット)など近年の首脳外交の場では、日本の首相が毎年交代するために他国から軽んじられがちだという指摘がある。首相交代に伴う政治的空白や新旧首相間での政策の継続性という点でも、短期間での首相交代には問題があるだろう。

だが、これらの議論はあくまでも首相にふさわしい人物が首相だった場合という前提付きで成立する。仮に、首相としての適格性を欠いた人物が首相の地位にあるのなら、「ころころ」だろうが「短期間」だろうが、さっさと代えた方がいい。

菅首相が、首相としてふさわしいかどうかの議論はおくが、続投反対派は菅首相が一国の指導者としてふさわしくないと言っているのだから、逆に首相支持派はふさわしい理由をもっと列挙すべきではないか。少なくとも、「ころころ代えるのはよくない」というよりもましな理由を挙げるべきだ。ほかに支持理由が見当たらないのではないかと勘ぐりたくもなる。

(中略)

自民党政権下で首相がころころ代わった末、自民党は下野に追い込まれた。民主党はその二の舞いを恐れているのかもしれない。だが、心配はいらない。ころころ代えなくて済む首相を選べばいいだけの話だ。それとも、民主党にはそういう人材はいないということだろうか。

これには私も同感です。もし、首相にふさわしくない人間が首相にいるのであれば、一日も早く首相を替えるべきです。菅首相を続投するのであれば、菅直人が首相にふさわしい理由をもっと列挙すべきでしょう。 人気ブログランキングへ 鈴木宗男衆議院外務委員長起用問題を見るにはここをクリック