小沢一郎と民主党代表選挙
秘書3人が政治資金規正法違反で起訴され、小沢一郎本人にも強制起訴の可能性が指摘されている中で、政治資金の疑惑について多くの国民が納得する説明責任を果たさずに、自身の選挙のみそぎもないまま(自身が刑事訴訟中になればみそぎを得ても無罪確定するまで要職につくのは論外ですが)、首相擁立政党の民主党の党首選挙に立候補なんて正気の沙汰ではありません。
だが、民主党の腐った体質が表になって有権者が民主党の本質を知って絶望するという意味においては、小沢一郎の代表選挙立候補は民主党の権力構造を表に出す意味はあるのかもしれません。
ちなみに、出納責任者の選挙違反が確定して連座制が問われそうになっても議員職にしがみついていた後藤英友衆議院議員はようやく2010年8月24日に議員辞職しました(議員職にしがみついていたために妻の国会議員用の航空クーポン券を不正利用もクローズアップされてしまいました)。中屋大介が繰り上げ当選になりますが、2010年8月25日の読売新聞の記事によると、中屋の繰り上げ当選が正式に決まるには2週間程度かかるため、後藤英友と中屋大介は友に国会議員としての民主党代表選挙への投票権はないとのこと。まあ国会議員1票分マイナスになったことで、結果として党員投票の影響力がほんのわずかではあるが大きくなったということになるんでしょうか(笑)。
それで、小沢出馬を受けての菅直人首相のコメントは以下のとおり。
民主代表選:「大変いいこと」小沢氏出馬に菅首相(毎日新聞 2010年8月26日)
菅直人首相は26日午前、小沢一郎前幹事長の民主党代表選出馬について「大変いいことだと思っている。正々堂々と戦った中で決まったリーダーが首相となり、大きなリーダーシップを発揮していくことができる。私自身、代表選では国民にどういう日本をつくりたいか訴えたい」と決意を語った。 |