鈴木宗男の偽証罪告発&鈴木宗男の永年在職議員

今日から8年前の2002年9月5日は衆議院鈴木宗男が3件の偽証罪で告発された日です。

つまり民主党鈴木宗男が証人喚問で偽証をした疑いが極めて強いと判断したことになります。2009年9月に鈴木宗男衆議院外務委員長に起用しましたが、民主党が政党として積極的に犯罪告発に関与した偽証罪を含めた刑事裁判で鈴木宗男が一二審で有罪判決が出ていること(2004年11月の一審有罪判決)について「推定無罪」「選挙で当選し民意を得ている」以外何も語らないままなのはおかしいでしょう。

それと、2010年8月4日に永年在職25年の表彰鈴木宗男の国会演説が国会議事録のHPであがってましたので、掲載します。
衆議院本会議 2010年8月4日議事録


私は今、最高裁判所に上告中の刑事被告人の身です。しかし、必ず真実が明らかになると確信をしております。

ただ、永年在職表彰のお話を伺ったとき、私の心の中で二つの声が交錯しました。

一つは、あなたは刑事被告人だ、このような場で表彰を受けることは自粛した方がいいという声です。

もう一つは、このことはあなたの個人的信条の話ではない、国会議員は国民によって選ばれた国民の代表である、二十五年間民意を体現してきたあなたの役割に対して表彰がなされるのであるなら、ここは淡々と受けるべきだという声であります。

この二つの声とあわせて、私が今日あるのは、昭和五十八年十二月の初当選以来、いついかなるときでも私を支えてくださった、松山千春さん初めかけがえのない後援者、秘書初め事務所スタッフ、家族、友人のおかげであるということを考えたとき、政治家鈴木宗男として、職業的良心に基づき、受けさせていただくという結論に至りました。

改めて、この機会を与えてくださった皆様方に心から感謝申し上げます。(拍手)

この場をおかりして、私の率直な思いを述べさせていただきます。

今、日本は、国家統合並びに民主主義の危機に直面しております。ここで私たちは、何よりも過去の歴史を振り返るべきです。

昭和五年以降、我が国は急速に破滅への坂を転げ落ちていきました。その原因は、当時最大のエリートだった軍事官僚のひとりよがりの正義感、現実から遊離した情勢認識でした。今、一部官僚により、それが繰り返されています。

外交面でも、日本は国際社会の中で孤立し始めております。

私は、北方領土問題の解決に向け、政治生命をかけて取り組み、国益に即した活動をしてきたと自負するものです。しかし、一部の外務官僚の情報操作と、それと手を握った検察官僚によって失脚させられました。

しかし、国民が私をもう一度この席に送り出してくれました。私の北方領土返還への取り組みを、民意が正しく理解してくれたのです。

私は、北方領土問題とともに、竹島問題や沖縄の米軍基地問題アイヌ民族の権利確立の問題の解決に努力してまいりました。それはまさに、日本国家を維持し、強化したいと考えていたからなのです。

取り調べの可視化に取り組んでいるのも、検察官僚の小さな出世欲のために、密室における誘導や誤導、取引が常態化している病的な現状を何としても矯正しなくてはならないと考えるからなのであります。このことが実現されない限り、我が国の民主主義が根底から崩されるという危機を、自分自身の体験を踏まえ、痛切に感じております。

冤罪は、あってはなりません。権力による国策捜査も、断じてあってはなりません。同僚議員の皆さん、時代のけじめをつけることは、国策捜査によって行うのではなく、国民によって選ばれた我々国会議員が、政治主導によって行うべきではないでしょうか。(拍手)

我々国会議員も、党派的な問題、個人的な野心といった、本質から外れ、重要でない問題にエネルギーを注ぎ過ぎている現状を改めなくてはなりません。我々がこうしている間に、政治が民意から離れていくのです。そして、国家が弱っていくのです。

私は、国民の英知を信じます。国民の声に耳を傾け、国民とともに進んでいくことにより、日本は現在の危機から脱出できると確信しております。

最後に、いま一度、至らぬ私をいつも親身になって支えてくださった、松山千春さん初めかけがえのない選挙区並びに全国の後援会の皆様、秘書初め事務所スタッフ、そして、特に我が妻、息子、我が娘に心から感謝申し上げ、謝辞といたします。(拍手)

色々突っ込みたいことがいくつか(笑)。

  • 「私は今、最高裁判所に上告中の刑事被告人の身です。しかし、必ず真実が明らかになると確信をしております」
    うん、上告棄却で懲役2年の実刑確定という形での真実がね(笑)。
  • 「一部の外務官僚の情報操作と、それと手を握った検察官僚によって失脚させられました」
    2002年の鈴木宗男の国会議員職務否定にあたる失脚圧力である逮捕許諾、議員辞職勧告、偽証罪告発は民主党社民党も賛成しています。また、鈴木宗男の最初の逮捕(国会での許諾案件となった)は林野庁の事件であり、外務省は絡んでいなかったことを明記しておきます(なお、外務省の案件はモザンビークへの国際緊急援助隊の派遣に絡む偽証罪があります)。
    2009年に民主党社民党鈴木宗男衆議院外務委員長に起用したといっても、「推定無罪」「民意を経ている」としか言っておらず、鈴木宗男が係争中の刑事訴訟について無罪であると公の場で具体的に認定するコメントを出したことはありませんので。
  • 「私は、北方領土問題とともに、竹島問題や沖縄の米軍基地問題アイヌ民族の権利確立の問題の解決に努力してまいりました。それはまさに、日本国家を維持し、強化したいと考えていたからなのです」
    鈴木宗男への裁判所の判決文は、政治家としての貢献を評価してますよ。それを踏まえた上で起訴事実を認定して懲役2年の実刑判決を下していますがね。
  • 「権力による国策捜査も、断じてあってはなりません。同僚議員の皆さん、時代のけじめをつけることは、国民によって選ばれた我々国会議員が、政治主導によって行うべきではないでしょうか」
    2002年に鈴木宗男事件が発覚した時には、民主党社民党など野党国会議員による政治主導で参考人招致、証人喚問、逮捕許諾、議員辞職勧告、偽証罪告発が行われましたが(笑)?
  • 「我々国会議員も、党派的な問題、個人的な野心といった、本質から外れ、重要でない問題にエネルギーを注ぎ過ぎている現状を改めなくてはなりません」
    鈴木宗男が賄賂を貰ったこと、政治資金を住宅の購入資金に流用したこと、政治献金を闇献金にしたこと、国会の証人喚問で嘘をついたことが裁判所で最終認定されれば、重要ではなく本質から離れた党派的な問題や個人的な野心にエネルギーを注い過ぎていた政治家は鈴木宗男ということになります(笑)。
  • 「私は、国民の英知を信じます。国民の声に耳を傾け、国民とともに進んでいくことにより、日本は現在の危機から脱出できると確信しております」
    北海道で鈴木宗男(正確には新党大地)に投票する人が約43万3000人もいるために、鈴木宗男が当選できる現状を見る限り、国民の英知を盲目に信じることには私は懐疑的ですね。日本が現在の危機から脱出できるのは、鈴木宗男が賄賂を貰ったこと、政治資金を住宅の購入資金に流用したこと、政治献金を闇献金にしたこと、国会の証人喚問で嘘をついたことが裁判所で最終認定され、実刑判決確定という形で鈴木宗男が国会議員を失職した時だと思います(笑)。 

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