会議は踊る・されど進まず(笑)
輿石氏「春はまだか…」いきなりつまづく民主党 小沢氏処分先送り(産経新聞 2011年2月3日)
民主党は3日、国会内で緊急役員会を開き、強制起訴された小沢一郎元代表の処分について協議したが、小沢氏に近い役員が処分に反対し、結論の先送りどころか、処分を下すかどうかさえ決めることができなかった。執行部は週明けの役員会での再協議を予定するが、党内抗争にいつまでも終止符を打てなければ、批判は執行部に向きかねない。(坂井広志) 1時間にわたった緊急役員会。口火を切ったのは石井一選対委員長だった。 「小沢氏が自発的に離党するのが望ましいが…」 すると出席者の一人が「何らかの処分が必要だ」と反論。今度は小沢氏の盟友である輿石東参院議員会長と平田健二参院幹事長が「処分する必要はない」「裁判で決着をつけてからでいい」とかみついた。 両氏の抵抗は「そんなのは世間で通用しない」との発言にかき消されたが、岡田克也幹事長は「そんなに時間をかけられない。来週の役員会でまた議論する」と議論を引き取った。 党倫理規則は(1)除籍(強制離党)(2)離党勧告(3)党員資格の停止−の3つの処分を定める。執行部は当初離党勧告を検討していたが、小沢氏が勧告に従わないのは確実な上、党内抗争が再燃する危険性も大きい。 そんな中で党員資格停止が「落としどころ」として急浮上したが、緊急役員会では処分内容どころか、処分するかどうかの入り口段階でつまずいてしまった。 岡田氏は役員会後の記者会見で、小沢氏と直接会談する用意があることを強調したが、小沢系議員は抵抗を強めている。 小沢氏に近い衆院1年生議員の「北辰会」が3日に開いた会合では1枚のペーパーが配られた。 「処分を行うことは憲法違反である。国会議員は政治活動の自由を憲法で保障されている」 黒田雄衆院議員は「小沢氏は無罪になる確率が高い。処分の検討は勇み足だ」と執行部を批判した。 ほぼ同時刻、鳩山由紀夫前首相のグループも理論武装に向け勉強会を開いていた。講師は、元検事ながら検察の捜査手法に批判的な郷原信郎弁護士。「検察は不起訴の判断をした。国家機関としての判断は確定している。起訴議決は法律的にむちゃくちゃだ」と郷原氏が指摘すると、出席者からも検察審査会制度への批判が噴き出した。 小沢氏が「刑事被告人」となっても党内対立は収まる気配がない。 「早く民主党にも春が来てもらいたい。そんな心境です…」 輿石氏は役員会後の記者会見でこう嘆いた。自らが元凶の一人であることを忘れているようでは当分春は来そうにない。 |
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