詐欺で有罪の法相秘書官辞任
平岡法相「けじめ必要」 詐欺で有罪の秘書官辞任で(産経新聞 2011年10月21日)
平岡秀夫法相は21日の閣議後会見で、平成18年に詐欺罪で有罪判決を受けていた男性秘書官が19日付で辞任したことについて、「(採用の段階で男性秘書官から)伝えるべきことが伝えられていなかったということで、けじめをつける必要があると考えた」と述べた。 男性秘書官は9月1日に平岡法相の公設第1秘書となり、平岡法相が同2日に大臣に就任したのに伴い、秘書官に任命。今月初めに、執行猶予付きの有罪判決を受けていたことが報道で発覚した。 平岡法相によると、男性秘書官から辞任の申し出があり、了承した。9月の採用段階で法相側に過去の有罪判決について伝えていなかったことを重くみたという。今後、秘書としても採用しない。 平岡法相は「執行猶予期間を過ぎており、有罪判決自体は理由ではない」とも述べた。 判決などによると、男性秘書官は長崎県内の児童養護施設の施設長だった16年、知人の男性が児童の早期家庭復帰などを支援する「家庭支援専門相談員」として勤務しているように偽装。県にうその申請をし、児童保護措置費の加算支給として約582万円をだまし取った。 長崎地裁は18年2月、男性秘書官に対し、懲役1年6月執行猶予3年の有罪判決を言い渡していた。 |