橋下維新急成長で変わる大阪政治の対決構図

橋下維新急成長で変わる大阪政治の対決構図(読売新聞 2011年10月27日)


大阪府知事選と大阪市長選の投開票まで、27日であと1か月に迫った。

民主、自民、公明、共産4党の対決と連携の構図は、4年前の前回選から激変した。府知事の橋下徹氏(42)が昨春結成した地域政党大阪維新の会が、府政界の一極に急成長したためだ。前回選で全面対決した民主、自民両党は今回、「非維新」の候補をそろって支援することに。“対維新網”はどのように作られたのか。

池田市民として(出馬を)期待してます」

府内首長の後押しで知事選への出馬を表明した池田市長の倉田薫氏(63)のもとに、表明前日の25日午後11時、同市に住む民主党府連幹部から電話があった。立候補を迷う倉田氏に出馬を強く促した。

自民党府議からも電話があった。「もう(出馬に)行こう。行こう」。繰り返し働きかけていた。

前回知事選では、民主党は独自候補を立て、橋下氏を支援した自民、公明両党と激突。市長選でも自民党は、民主推薦の平松邦夫市長(62)と対立した。

だが、今回はまず民主、自民市議団が、橋下氏の掲げる「大阪都構想」への反発から、市長選で「反維新」の共闘関係を結んだ。知事選でも統一候補を模索。互いに擁立候補を出し合い、選考する手順を取ったが、双方とも「政党色の強い候補には乗りにくい」との思いが強く、難航した。

そこで急浮上したのが倉田氏だった。府内の市町村長が擁立し、政党が支援する。民主、自民両党の合意は急速に進んだ。

「調整能力は抜群」「新しい大阪のために先頭に立ってほしい」――。

26日夜、倉田氏の出馬表明会見に同席した首長4人は、口々に倉田氏への期待を語った。「維新独走」への危機感から、府内の首長30人から倉田氏出馬の賛同を取り付けていた。

自民府議は言う。「今回は、維新の大阪支配を首長が許すかどうかの戦いだ。政党の支援はあくまで水面下にとどまる」。橋下氏の既成政党攻撃を避ける狙いもうかがえる。

色々、批判する人はいますが、橋下知事の首長政党(大阪維新の会)というのは日本の地方政治史に名を残すほどの私はアイディアだと思います。

元代表制だからおかしいという人もいるが、首長が自分の政策に賛同する人を集めるのは当たり前。首長と議会の暴走はリコールという制度で抑制される。今までは条例等で最終責任を取らない合議制の議会が対案もなく首長の足を引っ張るばかりで何の責任も取らず、議会に制限される中で行政のトップの首長の責任が追及されていた。
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