ロシア下院選

ロシア下院選で投票 与党大敗は双頭体制に暗雲産経新聞 2011年12月4日)


任期満了にともなうロシア下院選の投票が4日、全土で行われた。前回選で、全議席の3分の2以上に当たる315議席を獲得した与党「統一ロシア」は苦戦が伝えられており、どの程度まで、議席減を食い止めるかが焦点。プーチン首相が出馬する来年3月の大統領選の前哨戦と位置づけられ、大敗すれば、来春以降の政権運営に影響が出るとの指摘もある。

2008年にメドベージェフ大統領とプーチン氏が組んだ双頭体制で初の国政選挙となる。定数は450議席。7党が参加して比例代表制で行われ、法定得票率7%を獲得した政党に得票率に応じて議席が配分される。即日開票され、5日未明には大勢が判明する見通しだ。議員の任期は1年増えて5年間となる。

統一ロシアの名簿登載1位は次期首相に転じる見通しのメドベージェフ氏で、選挙戦では自ら陣頭指揮をふるい、プーチン氏とともに与党必勝に本腰を入れてきた。しかし、最新の世論調査結果によると、統一ロシアは50−60議席を失う見通し。停滞が続く国民の不満の表れとみられる。

一方、野党共産党や極右の自由民主党、左派系の公正ロシアは伸長し、それぞれ議席を増やすと見込まれている。

1日付英字紙モスクワ・タイムズは、統一ロシアがこれら3党との間で、議席を保証する代わりに「野党を装う」ことで合意したと伝えた。また、与党陣営の選挙違反を伝えるメディアの報道ぶりも目立つ。


人気ブログランキングへ