小沢一郎の資産

“豪腕”小沢、驚愕の資産30億円!その中身を全公開ZAKZAK 2012年1月13日)


民主党小沢一郎元代表(69)は陸山会裁判で「私の関心は天下国家の話だ」といい、焦点の4億円について「秘書に任せていた」「記憶にない」と繰り返した。東京地裁の判決が注目されるなか、月刊誌「文芸春秋」2月号に「公開質問・小沢一郎『全財産目録』」を寄稿したジャーナリストの松田賢弥氏がインタビューに応じた。松田氏は、小沢氏の31億円もの財産目録を示しながら、「小沢氏が知らないはずがない。私は資産が100億円あっても驚かない」と話した。

東京地裁で10、11日に行われた小沢氏の被告人質問は、いくつもの不自然さが露呈した。裁判官質問でも取り沙汰された4億円の原資について、小沢氏はこう説明している。

(1)両親から相続した東京・湯島の自宅を約14−15億円で売却し、東京都世田谷区の自宅を約9億円前後で購入した差益5−6億円(2)相続した東京・上野の土地を売却して得た約1億円(3)著書「日本改造計画」の印税収入など約1億6000万円(4)41年間の議員歳費(約8億2000万円)。

これらを合計すると約17億円になるが、松田氏は「4億円だけなら足りるかもしれないが、明らかになっている小沢氏や妻の和子さん名義の資産は約31億円、土地だけで約28億円ある。小沢氏が説明した額ではまったく足りない。これも説明できないと意味がない」と話す。

《検察官役の指定弁護士によると、小沢氏の印税や議員報酬の振込先口座から億単位の出金はなかったという》

一体、小沢氏の資産はどれくらいあるのか。

松田氏が、「文芸春秋」で公表した資産の詳細は別表の通り。事件の舞台となった東京都世田谷区の秘書寮や、米軍普天間飛行場の移転先とされる辺野古周辺の土地もある。さらに、小沢氏が陸山会に貸し付けていた4億円の現金も加わる。確かに、帳尻は合わない。

小沢氏関連の注目すべき資金の流れについて、松田氏は、▽政党交付金制度が始まったのが1994年で、小沢氏が政治資金でマンションを買い始めたのも同じ年である▽小沢氏が党首などを務めた「新生党」と「自由党」が解党した際、両党に残っていた政治資金計約23億円が、小沢氏関連の2つの政治団体に移動されていた▽小沢氏が民主党幹事長だった2006年−08年に、使途を報告する義務がない組織対策費計23億円が支出されていた−などと列挙し、こう続けた。

政党交付金制度を主導したのは小沢氏だ。しかも、当時の細川護煕首相は『将来的に企業献金を禁止する』と約束したのに、いまだに企業献金は続いている。(国会議員は)二重取りに成功したのだ。小沢氏は政治資金などで不動産を買い、資産を増やしていった。自ら法律を作っているのだから、朝飯前だ」

国会議員の資産公開では、議員名義の普通預金、タンス預金、家族名義の預貯金はブラックボックスになっている。小沢氏も当然そうだ。

松田氏は「国会議員の多くは、家族名義などで資産を分散させている。小沢氏もそうだろう。私は100億円を超えても驚かない。和子夫人の預貯金だけでも、光を当てるべきではないか」と話した。

それにしても、4億円の土地登記を04年から05年にズラし、政治資金収支報告書も虚偽記載したことについて、小沢氏は被告人質問で「何も聞いていない」「(秘書が)よかれと思ってやったことだと思う。彼らを叱る感情はない」といい、「秘書の独断」という姿勢を貫いた。

松田氏は「小沢氏は被告人質問で、自分で4億円の札束を新聞紙で包んだことを認めた。言い換えれば金庫番は小沢氏自身だ。その後の処理について、秘書から何も聞かないというのは信じられない」と疑問を呈した。

小沢氏の元秘書の高橋嘉信氏も夕刊フジのインタビューで、「先生はよく、『大将からの金は10円でも押し頂け(=うやうやしく受け取れ)』と語っていた。秘書だけで虚偽記載など考えられません」と話している。

4月下旬、小沢氏にどんな判決が下るか。

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