蓄電池

「蓄電池は『産業のコメ』」 逢坂哲彌・早稲田大学理工学術院教授(産経新聞 2012年4月30日)


−−蓄電池の将来性は

「電気をためられる蓄電池はエネルギーのあり方を大きく変える技術だ。これまでは携帯電話やパソコン用など小容量のものしかなかったが、自動車を動かせる容量のものまで実用化されてきた。今後は住宅用、再生可能エネルギー用など大型蓄電池の需要は国内外で高まるだろう。その意味で蓄電池は『産業のコメ』だ。各国は日本ほどの技術はもっておらず、日本が研究・開発に本格的に取り組めば主要産業になる」

−−普及には低価格化が課題だが

「市場拡大と大量生産のための技術が必要で、それができれば生産コストを下げられ、価格も下がる。当面は自動車用蓄電池が市場拡大の牽(けん)引(いん)役になるだろう。そのためには走行距離を伸ばす、つまり蓄電池の容量を大きくするための研究・開発が必要だ」

−−大容量化は研究・開発によって可能か

「蓄電池の性能は素材や技術などの開発によって、伸びる可能性はまだまだある。そのためには企業任せでなく、国がどういう蓄電池をどのように開発・生産していくかという大方針を示す必要がある」

−−産官学の連携は

「ぜひ必要だ。国が投資をして、企業と大学が連携して研究・開発を行うためのセンターを作るべきだ。本格的な研究・開発は一企業では資金的にも能力的にも難しい。また大学が参加することで次の技術者の育成にもなる」

蓄電池の技術は期待はできるが、コストが課題ってとこかな。
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