結局なかった指揮権発動(小沢一郎秘書3人の起訴)

小沢一郎の秘書3人(石川知裕大久保隆規・池田光智)が起訴されたという情報が入ってきました。

結局、小沢一郎秘書3人の逮捕や起訴にあたって、千葉景子法務大臣(及び法務大臣の任免権を持つ鳩山由紀夫内閣総理大臣)から検察に対して捜査方針変更を迫る指揮権の発動はありませんでしたね(あくまで、2010年2月4日時点ですが)。

2009年の西松建設事件の時は、民主党の第三者委員会は民主党代表の秘書の逮捕・起訴にあたって「法務大臣は指揮権を発動する選択肢もあり得た」とか書いてたな。しかし、今回も同じように陸山会土地購入事件で小沢一郎の秘書の逮捕・起訴がされても、民主党千葉景子法務大臣はできなかったんだな。書くだけならでどんなことでも書けますね。


民主党の第三者委員会「法務大臣は指揮権を発動する選択肢もあり得た」
森英介法務大臣「きがるにいってくれるなあ」(ドラえもん風)

実際、指揮権発動というのは大きなエネルギーがいる。造船疑獄の時は与党幹事長の収賄罪での逮捕が迫っていた法務大臣が逮捕中止と任意捜査への切り替えをする指揮権を発動したため、与党幹事長は逮捕を免れた。その代わり法務大臣は辞任し、内閣は崩壊している。なお、与党幹事長は後に政治資金規正法違反で在宅起訴されたが、有罪にはならないまま裁判が終了している。

民主党は野党時代に口では好き勝手に色々言ってたけど、与党になって実際に責任を持って野党時代に言ってた事を実行することが難しいのがよくわかっただろうね。小沢秘書捜査問題だけでなく、鈴木宗男問題、官房機密費公開問題、後期高齢者医療制度問題、インド洋給油問題、赤字国債大量発行問題、官僚OB起用(天下り)問題、普天間問題、秘書犯罪容疑と国会議員辞職論、とかね。民主党が野党時代に言ってたことと与党になって実際にやることについて、説明責任が不十分なものが多い(説明責任をしてないものが殆どかもしれないが)。

私は自民党礼賛や検察礼賛という立場じゃないが、ご都合主義への民主党と苦しい擁護をしたがる民主シンパに対して反発はあります。このブログでは民主党批判を中心に書いていきますと思ってます。ただ一方で、私は民主党議員に対して自民党にできなかったことをしてほしいという気持ちはありますし、民主党議員はその潜在的能力を持っていると思います。ただ、腐敗トップ体制の民主党という枠内では民主党議員の力は生かせないと思いますが。

なお、本日から8年前の2002年2月4日は、鈴木宗男がアフガンNGO出席問題が絡んで、衆議院議院運営委員長を辞任した日です。
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