民主党の世襲はキレイな世襲

世襲に批判が集まったことで2009年衆院選から開始された民主党世襲制限ですが、民主党にも新人の世襲議員が誕生しました。

福島1区当選の石原洋三郎父は2003年に引退した石原健太郎で6年間の空白有
広島1区立候補(復活当選)の菅川洋父は2001年に引退した菅川健二で8年間の空白有
愛媛4区当選の高橋英行祖父は1969年に引退した高橋英吉で40年の空白有

選挙区が重なっていないところを別にすれば、3人はいますね。これは民主党世襲制限が「連続立候補」を禁止していないからです。つまり、引退しても、誰か別の人間が一度立候補をすれば、次からは世襲候補を公認しても構わないことになる。

自民党世襲を批判しておいてこんな形で世襲がまかり通っていることを、安倍首相や福田首相などを対象に世襲と批判したアンチ世襲は、民主党の誕生した新人世襲議員をどう思うのでしょうか? 小沢一郎が引退した後は1回秘書を立候補させた上で、その後で小沢一郎の息子が立候補しても「世襲規制」に該当しないことになっています。

世襲議員問題や民主党世襲制限であれこれ騒いだのはいいが、空白期間を経て民主党新人世襲議員が誕生していることに世襲を問題視した有権者の脳裏に入っているのでしょうか。それとも「民主党世襲はキレイな世襲」として世襲議員問題は自民叩きの道具に過ぎなかったんでしょうか?

ちなみに私は国会議員が親戚にいる人間だけが(選挙区とはいえ)立候補規制されるのは平等権の原則から問題があると思っている。地方区割り選挙を無くせば、ジバン(後援会)という世襲の有利な面は減ってくる。
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