長崎県知事選挙と町田市長選挙

2010年2月21日に投開票された長崎県知事選挙と町田市長選挙は自公系と民主系の一騎打ちになりましたが、いずれも自公系が勝利しました。

長崎県知事選挙では、長崎県選出国会議員が民主党が独占している点、現職知事の金子原二郎不出馬表明による自公の出遅れと副知事である中村法道の擁立と民主有利と思われていたが、民主党ツートップの政治資金問題、長崎の地方議員に自民が多く民主が少ないという点、橋本剛の知名度不足などの要因も働いて、自公系が民主系に勝利をした。長崎県政の県庁舎問題以外に明白な大きな争点はなかった。投票率が60%と過去2回と比べて上がった。

町田市長選挙では、都市型選挙として注目された。元々町田市は2006年まで36年間革新市政で民主勢力が強いとされる地域であること、2006年8月に政治資金規正法違反で石阪丈一が略式起訴になったこともあったが、2006年2月に永田メール問題の煽りを受けて市長選に当選をした石阪丈一の現職2期目の選挙だったこと、石阪市政に極端な失政はなかったこともあり、自公系と民主系に勝利をした。投票率は50%と過去2回と比べて上がった。

二大中央政党の民主党民主党はともに力を入れていたが(民主党は特に大物国会議員を投入してたが)、何かむなしく思えてきた。地元マスコミや地元選出国会議員は地方政治をいつも気にしなきゃならないだろうが、中央政党や中央マスコミは選挙の時に大注目をするけど選挙が終わればそれっきりになってしまうのはむなしい。言ってみればその地域と縁のない人たちが地方選挙を時に国政のアンケート代わりでしか捕らえていないだとしたら悲しいな。

地方選挙は国政補欠選挙とは違うのだから、国政のアンケート代わりにするのは筋違いだと思う。地方選挙では地方が抱える問題が議論されて問われるべきだと思う。基地問題など国の迷惑施設が争点になっているのなら、地元選出ではない大物国会議員応援に駆けつけるのはまだわかるのだけど・・・

民主党の人たちにはショックを受けている人もいるようだけど、1970年代の中央政界が自民党全盛期の時だって、地方では革新自治体が出ていたのだし、そう考えれば気は楽にはなるんだけど。

まあ「金の政治の問題」で自民党が政権奪還することはないだろうけどね。
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