民主党最高顧問の羽田孜の沖縄核再持ち込み密約調査拒否答弁

参議院本会議 1994年5月16日


○市川正一君
この際、総理が十二日、衆議院で否定答弁を行った核密約問題についてただしたい。
第一に、六九年の佐藤・ニクソン会談におけるこの密約の内容と経過の詳細が、 七九年刊行のキッシンジャー大統領補佐官の著書に続いて、今回、 若泉敬京都産業大学教授の新たな著書で明らかにされ、合意議事録の全文も判明いたしました。
また、我が党の上田副委員長は、木村俊夫官房副長官が若泉氏が密使であったと認めたことを先日記者会見で公表いたしました。
総理は、調査もせずにどういう根拠で交渉当事者の二人と佐藤内閣の当事者が確認をしたこの歴史的事実を否定できるのですか。
第二に、真田元法制局長官の答弁によれば、国と国との取り決めは、不公表であっても廃棄されない限り拘束し続けるものとなっております。
公表された合意議事録の末尾には、その一通を日本側は極秘に首相官邸でのみ保管すると記してあります。
たとえ羽田総理が知らなくても、非核三原則に背いて沖縄への核再持ち込みを約束したという重大な内容のこの密約文書を直ちに調査し、 国会に報告し、廃棄することを要求し、
答弁を求めるものであります。
国務大臣羽田孜君)
佐藤・ニクソン会談の密約の内容と経過、そしてこれを国会に報告するようにという御質問が続けてあったわけでありますけれども、 御指摘のような密約は存在しておらないということを申し上げたいと思います。
沖縄返還交渉に際しての核持ち込みにかかわる問題は、日米間で極めて明確に確認されておるところでありまして、 密約の当事者とされております佐藤総理大臣自身を含む歴代の総理大臣、また外務大臣が、密約は存在してない旨 国会の場で繰り返し明らかにしていることはもう御承知のとおりであります。
したがって、御指摘のような調査や報告といった問題はそもそも生じ得ないというふうに申し上げざるを得ません。
非自民政権で外務大臣と首相と務めた羽田孜の沖縄核再持ち込み密約調査拒否答弁です。

1991年に米国が海上艦の核搭載をしなくなったため、この時点で非核三原則の「核を持ち込ませず」について核持ち込み密約と沖縄核再持ち込み密約について検証できるはずだったのですが、それを潰したのが民主党最高顧問の羽田孜です。

このことについて非自民政権として沖縄核再持ち込み密約調査がどうしてできなかったのか、鳩山内閣に問いただしてみたいですね・・・

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