国務大臣の仙谷由人の検察審査会へのコメント(2005年と2010年の違い)

仙谷由人大臣は自民党橋本派日歯連献金事件では自民党幹部に検察審査会が不起訴不当議決した際には、検察審査会を評価するコメントを出してました。
衆議院予算委員会 2005年1月28日議事録


仙谷由人
この検察審査会の健全な判断というのは、私は二つ意味を持っていると思います。
一つは、検察権の行使がへんぱに、不公平に、不平等に、(中略)行使をされてはならない、こういうことだと思います。(中略)
もう一点は、虚偽の収支報告書を作成したことは、日本の政治・選挙制度にかかわってくる問題であり、なぜ政治資金規正法が制定されたか、こういうくだりがございます。私は、ここに日本の国民の常識的な感覚が披瀝されていると思います。

しかし、2010年に小沢一郎に対して検察審査会が起訴相当議決をした際には、2005年の時のような威勢のいいコメントは出さなくなりました。
2010年4月30日 国家戦略担当大臣会見ウェブ魚拓


(問) 先日、小沢幹事長が不起訴不当だという検察審査会の結果が出まして、まだ大臣のコメントを正式にいただいていないものですから、その後、議決文を読まれていかがでしたか。
(答)法律家的には、従来の不起訴になった控訴事実と今度の起訴相当の事実がちょっと重なり合ってないかなという感想ですけども、いずれにしても、粛々と法律的な手続に従って東京地検がもう一遍捜査をすることになるんでしょうから、我々はそれを見守るということしかないかなと思っております。
仙谷由人大臣にとって

自民党政治家の刑事責任を追求する検察審査会はいい検察審査会ですが、

民主党政治家の刑事責任を追求する検察審査会には見守ることしかしたくありません(笑)。

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