ジャーナリストの魚住某のコメントについて

朝日新聞 2009年9月19日記事」


衆議院の外務委員長に18日、受託収賄などの罪に問われている鈴木宗男議員(新党大地)が就任した。
自民党などが反発。外交の表舞台への「復活」は、異例の起立採決で決まった。本人はやる気満々だ。

この日の議院運営委員会は荒れた。
「刑事被告人が委員長になったことはない。衆院の倫理観が問われる」。
自民党が口火を切ると、公明党は過去に鈴木議員の辞職勧告が全会一致で決議されたことを持ち出した。
対する民主、社民両党は「推定無罪」の立場を通した。押し切られた側からは「数の横暴だ」と恨み節も漏れた。

「司法は司法の判断。立法府立法府の判断があっていい」「鳩山総理から北方領土を頼みますよと声を掛けていただきました」。 鈴木議員は報道陣に滑らかに語った。

一連の捜査で罪に問われ、今年7月に有罪が確定して失職した佐藤優・外務省元主任分析官からは、電話で「先生、ついにチャンスが来ました」と励まされたという。議員会館の部屋には、多数の外務省幹部があいさつに来た。

受託収賄やあっせん収賄など四つの罪に問われる鈴木議員は「国策捜査だ」と批判し、最高裁に上告中だ。
実刑判決が確定すれば収監され、失職する。

「特捜検察の闇」などの著書がある魚住昭さんは「鈴木氏をめぐる捜査への国民の疑念は膨らんでおり、選挙でも大量の票を得て当選している。委員長就任にも多くの人は違和感を持たないのではないか」という。

一方、京都大大学院の新川敏光教授(政治学)は「総選挙で民主が北海道で圧勝したのは鈴木氏の力も大きく、論功行賞的と感じる。外交での利益誘導という、政治家としてすべきではないことをしたのは事実で、理解できない人事だ」と批判する。

また、朝日新聞ですが・・・。しかし、この魚住某のこのコメントは政治問題として肝心の点が抜けてますね。民主党鈴木宗男に対して2002年の時から「冤罪だ」と主張していたのならまだしも、当時はぼろ糞に批判して、逮捕許諾、議員辞職勧告、偽証罪告発、一審有罪判決肯定的評価と鈴木宗男の国会議員職務を否定する行動に出てました。そして、民主党は2009年になると、自身が告発した偽証罪を含む鈴木宗男の刑事訴訟については無罪であるとは言わないまま、衆議院外務委員長起用に容認しました。民主党が2002年と2009年の対応が180度異なるのにまったく総括していません。もし、このことに言及しなかったのであれば、魚住某はジャーナリスト失格でしょう。せめて「民主党鈴木宗男に対して議員辞職勧告や偽証罪告発や一審有罪判決肯定的評価と批判的なことをしたのは正しくなかった。民主党は2002年に鈴木宗男の国会議員職務を否定したことについて正しくなかったという総括を公に出すべき」と過去の民主党に対して批判的見地を言っておけばいいんですがね。

アンチ検察をポリシーとするのも結構だが、ジャーナリストたるもの第一与党である民主党鈴木宗男に対する場当たり的対応についても総括すべきでしょう。記事のスペースで省かれてしまった可能性もゼロではないかもしれないが、2009年時に他の場所で民主党鈴木宗男に対する場当たり的対応について批判をしてたんでしょうかね?
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