日本赤軍メンバーの国際指名手配写真

今日から33年前の1977年9月28日は日本赤軍によるダッカ事件が発生した日です。

1975年と1977年に日本赤軍はクアラルンプール・ダッカの両事件で16人の仲間や同志の釈放を要求し、釈放を拒否した5人を除いた11人が超法規的措置として釈放されました。ダッカ事件の際には福田赳夫首相が「人命は地球より重い」という言葉を残しました。

その後で11人中5人が身柄拘束されて裁判で有罪判決をうけるなどしていますが、6人が逃亡中です。なお11人の中には超法規的措置での釈放後の逃亡中に、新たなテロ事件を起こした者もおり、日本政府はテロを輸出したと非難を受けました。

この6人に岡本公三を加えた計7人の日本赤軍メンバーが国際指名手配されています。全国の日本警察の各所で日本赤軍メンバーの顔写真の国際指名手配ポスターは日本政府がテロに屈した象徴みたいなものです。

この超法規的措置による釈放は逃亡犯の共犯の死刑囚の死刑執行まで影響しています。共犯者が逃亡中だと死刑執行されない慣例があるためです。

例えば坂東国男は連合赤軍事件(山岳ベース事件とあさま山荘事件)を起こしていますが、永田洋子坂口弘の死刑が確定しても、坂東国男が逃亡しているために死刑執行がしづらい状況になっています。また、佐々木規夫と大道寺あや子は連続企業爆破事件を起こしていますが、大道寺将司と片岡利明の死刑が確定しても、佐々木規夫と大道寺あや子逃亡しているために死刑執行がしづらい状況になっています。

メンバー事件その後
西川純ハーグ事件
ダッカ事件(逃亡後)
身柄拘束後、一二審無期懲役(上告中)
戸平和夫パスポート偽造身柄拘束後、懲役2年6ヶ月確定
坂東国男あさま山荘事件
ダッカ事件(逃亡中)
国外逃亡中
松田久赤軍派銀行強盗
(懲役8年10ヶ月確定)
懲役8年10ヶ月時効
国外逃亡中
佐々木規夫連続企業爆破事件
ダッカ事件(逃亡中)
国外逃亡中
奥平純三ハーグ事件・クアラルンプール事件
ローマ事件(逃亡中)
ナポリ事件(逃亡中)
国外逃亡中
城崎勉赤軍派による銀行強盗
(懲役10年確定)
ジャカルタ事件(逃亡中)
懲役10年時効
身柄拘束後、懲役30年確定
大道寺あや子連続企業爆破事件国外逃亡中
浴田由紀子連続企業爆破事件身柄拘束後、懲役20年確定
泉水博殺人事件
無期懲役確定)
身柄拘束後、懲役2年追加
仁平映殺人事件
(一審懲役10年)
国外逃亡中

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