ポスティングって何よ?

西武、中島“破談”で5億円大損!そのココロはZAKZAK 2012年1月8日)


やっとマリナーズ入りが決まった岩隈久志投手(30、楽天からFA)の昨年の失敗例に続き、今度は西武・中島裕之内野手(29)だ。ポスティングシステム(入札制度)で落札されながらの破談劇は、周囲に大迷惑をかけることになるから困りものだ。

約2億円で独占交渉権を得たヤンキースと中島の交渉はついに破談となった。ヤンキース側の条件提示が最大で2年、平均年俸も100万ドル(約7700万円)以下で、昨年の年俸2億8000万円の3分の1以下だったためだという。これでチームに残留となれば、昨年の岩隈のケースと同じだ。

ただ、破談になりました、戻りますなんて冗談じゃない。中島がポスティングでのメジャー入りを熱望するから、西武側は落札金の額にこだわらず、送り出すことを決めたのだ。中島抜きのシフトを考え、浅村が遊撃を守ることになっていたし、金銭面でも大変だ。

ヤンキースから入るはずだった落札金約2億円がなくなり、さらに中島に支払う今季の年俸約3億円が必要になる。合計すれば、5億円ほどの額になる。はた迷惑もいいところだ。「大丈夫か、西武は。予定していた5億円もの大金が消えてなくなって。身売りなんかにならないだろうな」という声が球界関係者からあがるほどだ。

アスレチックスと破談した岩隈の場合も楽天にとって大迷惑だった。落札金(約13億円)を星野新内閣の経費と巨大補強費に回す予定がご破算になり、その上、岩隈への年俸3億円が必要になった。球団の受けたダメージは計り知れなかった。

岩隈も破談の理由は年俸だった。4年で平均年俸3億5000万円を提示したアスレチックスに対し、楽天での年俸と大差がないと交渉決裂した。今年は海外FAを使ってマリナーズ入団が決まったものの、1年契約で年俸150万ドル(約1億2000万円)だ。欲をかくからこういうことになる。

ポスティングシステムなど廃止してしまえという声も根強いが、簡単にはいかない。ポスティングを行使するかどうかは球団側の権利なのだから、もう認めなければいい。日本人メジャーリーガー株は暴落、もう良い値は付かない。ダルビッシュのような高値確実のレアケースだけ認めればいい。

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