地方議員はリコールできるが、国会議員はリコールできない

広島県議、リコール成立…無免許運転で有罪(読売新聞 2013年2月4日)


無免許運転で有罪判決が確定した正木篤・広島県議(62)(無所属、広島市安佐北区選出)への解職請求(リコール)で、解職の賛否を問う住民投票が3日、投開票された。解職への賛成票が過半数に達してリコールが成立、正木氏は即日失職した。総務省によると、都道府県議のリコール成立は全国初。

 正木氏は2011年4月の県議選で初当選したが、同6月、免許を失効したまま車を運転したとして道交法違反容疑で逮捕された。同9月には道交法違反で懲役8月、執行猶予3年の有罪判決が確定した。公職選挙法地方自治法で、禁錮以上の実刑が確定した場合に自動失職すると規定。今回はこれに該当しなかった。

 県議会は辞職勧告を2度決議したが、正木氏は「辞めることが責任を取ることではない」と拒否。住民団体がリコール運動を進めた。

 住民投票広島市安佐北区有権者が対象で、当日有権者数は12万2664人。投票率は39・30%。4万8212人が投票し、賛成票は4万5812票で、反対票は1969票だった。

 住民投票の経費は約6000万円。一方、正木氏は約1年9か月の在職中、議員報酬など総額2404万円を受け取ったが、本会議での質問はゼロだった。

 賛成票を投じた主婦(30)は「自ら辞めるのが当然で、これだけの費用がかかるなら、2人の子どもの子育て支援に回してほしい」と憤っていた。

地方議員はリコールできるけど、国会議員はリコールできないからなあ・・・。下級審で有罪判決を受けた鈴木宗男国民投票で国会議員解職するかどうか問うことができれば、衆議院外務委員長に起用されることもなかっただろう。